文房具の価格改定が続く今、調達をどう考えるか|2026年公共調達から

数十円の値上がりが年間コストを圧迫!「これまで通り」を見直す最適調達のヒント

企業の調達・コスト管理コラム

文房具の価格改定が続く今、調達をどう考えるか

〜 2026年4〜6月の公共調達から見えた課題 〜


伊藤サプライでは、官公庁・学校・研究機関などを中心に、さまざまな物品調達に対応しています。
現在は、PC・PC周辺機器、オフィス什器などを主要な取組分野としながら、創業以来取り扱ってきた文房具・事務用品についても、引き続き幅広い調達に対応しています。

まず、2026年4〜6月に当社が対応した公共調達の一部をご紹介します。

2026年4〜6月 主な公共調達実績(一部)

分野 主な調達内容
文房具・事務用品 筆記具、ファイル、デスク周辺用品など複数品目の一括調達
OA・印刷関連用品 業務で使用する用紙・印刷関連用品の調達
掲示・案内用品 掲示関連用品の調達
オフィス消耗品 飲料・日用品など、業務で使用する消耗品の調達

実際には、20品目を超える文房具・事務用品を一括してそろえる案件や、業務用の用紙類、掲示関連用品などの調達にも対応しました。
※上記は期間中の実績の一部です。個別案件の特定を避けるため、発注者名、正式な案件名、商品名、数量等は一般化して掲載しています。

こうした案件を一つひとつ見積もっていて、改めて感じたことがあります。
「文房具の価格が、以前とはかなり変わってきている」ということです。

1.文房具の値上がりは、「少しずつ」では済まなくなってきた

2026年に入ってからも、文房具メーカー各社による価格改定が続いています。
以下は、直近で実施された主要メーカーの改定動向の一部です。

コクヨ
2026年5月実施
ステーショナリー44品目・7,532品番について、希望小売価格を平均約13%値上げ。
※背景には資源価格や物流・人件費の高止まりがあるとしています。

プラス
2026年6月実施
ファイル、印刷用紙、事務用品など403品番について平均約10%値上げ。
※2025年9月にも価格改定を行っており、賃金上昇等の継続が理由です。

パイロット
2026年7月実施
原材料価格やエネルギー費等の高騰を理由に、万年筆、シャープペンシル、ボールペンなど一部製品の希望小売価格を改定。

つまり現在起きているのは、一部の商品だけが高くなっているのではありません。
複数のメーカー、複数の商品カテゴリーで、価格改定が繰り返されている。
これが、現在の文房具市場を考えるうえで重要な変化だと思います。

2.なぜ、文房具の値上がりは気づきにくいのか

パソコンが10万円から11万円になれば、「高くなった」とすぐに分かります。
ところが、200円の商品が220円になっても、一つの商品だけを見れば、それほど大きな変化には感じません。

文房具には、次のような特徴があります。

【文房具調達の特徴】

  • 一品あたりの単価が比較的小さい
  • 購入する商品点数が多い
  • 同じ商品を繰り返し購入する
  • 長年、同じ品番を購入し続けることが多い

だからこそ、値上がりが見えにくい。
しかし、一品ごとの数%、10%という差が何十品目、何百品目と積み重なれば、組織全体の年間調達額には当然影響してきます。

今回の公共調達の実績でも、多数の文房具をまとめて積算する機会がありました。
一つひとつの商品を見るだけでは分かりにくい価格変化も、案件全体として積み上げてみると無視できないものになってきていると感じます。

3.「去年と同じものを買う」でよいのか

もちろん、価格が上がったからといって、すべての商品を安価な商品へ変更すればよいわけではありません。
特に官公庁・学校・研究機関の調達では、指定メーカーや品番、同等品の条件、品質、グリーン購入法への適合、納期など、価格以外にも確認しなければならない条件があります。

その一方で、
「これまで使ってきたから」という理由だけで、同じ商品をそのまま買い続けることが本当に最適なのか。
これは一度考えてみてもよい時期に来ていると思います。

【変えられるもの】
用途や品質を維持しながら、別の商品へ置き換えられるもの。
【変えない方がよいもの】
使い勝手や業務上の理由から、指定品を継続した方がよいもの。

これからの文房具調達では、単純に「安い商品を探す」のではなく、変えられるものと、変えない方がよいものを見極めることが重要になってくるのではないでしょうか。

4.PC・什器とともに、文房具の調達も

伊藤サプライでは現在、PC・PC周辺機器、オフィス什器をはじめ、電子黒板、AV機器など、取扱分野を広げています。
こうした比較的単価の高い商品については、購入時に仕様や価格を比較することは珍しくありません。

一方、文房具・事務用品は日常的に購入する商品だからこそ、調達方法そのものを見直す機会が少ない分野でもあります。
しかし、価格改定が繰り返される現在、大きな設備だけではなく、毎日繰り返し購入する商品の調達にも目を向ける必要がある。
2026年4〜6月の公共調達案件を振り返って、改めて感じたことです。

文房具・事務用品は、伊藤サプライが創業以来取り扱ってきた原点の一つです。
PCやIT機器、オフィス什器といった分野への取組を進めながらも、文房具についても価格改定や商品の変化を継続して確認する。
アンド、単に指定された商品を納めるだけではなく、
「今、この商品をどう調達するのがよいのか」まで考える。
これからも、そんな物品調達のお手伝いをしていきたいと考えています。

学校・官公庁・企業の最適な調達をサポートします

文房具・事務消耗品はもちろん、PC・周辺機器、オフィス什器、電子黒板まで。
伊藤サプライでは、お客様の業務に必要な物品を幅広く取り扱っております。

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