法人向け防災セット10選|1人用を中心に置けるセットを実商品比較

A4箱型から個人選択型まで!
総務が知るべき「個人配備×共有備蓄」の考え方

法人・学校向け 設備選定・比較ガイド

法人向け防災セット10選|デスク・ロッカーに置ける1人用をメーカー横断比較

〜 「何点入り」ではなく「どこに置き、どう備えるか」で選ぶ法人備蓄の最適解 〜

会社の防災セットを探すと、「20点セット」「30点セット」「40点セット」といった商品が数多く見つかります。ただ、法人で備蓄する場合、点数が多い商品が、そのまま良い商品とは限りません。

むしろ最初に考えたいのは、「誰のために、どこへ置き、災害後のどの時間をしのぐためのセットなのか」ということです。

事務机の下に置くのか。ロッカーに入れるのか。椅子に常設するのか。それとも部署単位でまとめて備蓄するのか。

今回は、伊藤サプライで取り扱い可能な商品を中心に、メーカーを横断して10商品を比較しました。特に、従業員1人につき1セットを配置する法人備蓄を中心に見ていきます。

先に結論|法人向け防災セットは「何点入り」より置き場所で選ぶ

今回の商品を見比べると、法人向け防災セットは大きく4タイプに整理できます。

タイプ 向いている場所 特徴
A4・箱型 デスク、書棚、ロッカー 数を揃えやすく管理しやすい
個人持出型 デスク周辺、椅子、個人ロッカー 発災後に持って移動しやすい
3日対応型 個人ロッカー、部署備蓄 食料・水・トイレを厚くできる
共用型 防災倉庫、部署・フロア 複数人分をまとめて管理

この違いを意識して選んだ方が、単純な「30点対40点」の比較より実務的です。

今回比較する法人向け防災セット10選

商品 メーカー・ブランド 主な使い方 特徴
1. 防災備蓄セット1Day クラウン 個人配備 A4箱型
2. 1Day+ライフカプセルⅢ 河本総合防災 個人配備 コンパクト
3. 災害備蓄セット9年保存 1日分 BCS-400 キングジム KOKOBO 個人配備 A4・9年保存
4. 椅子掛け用防災セット izacoco ライトβ 昭和系防災用品 個人配備 椅子に常設
5. A4ボックス非常用持出袋20点セット MOSHISONA 個人配備 箱+持出袋
6. 防災リュックセット33点 BRS-33 アイリスオーヤマ 個人配備 リュック型
7. 初動対応防災セット22点 アーテック 個人配備 初動用品中心
8. 3DaysライフカプセルⅢ 河本総合防災 3日備蓄 コンパクト3日型
9. 災害備蓄セット9年保存 3日分 BCS-500 キングジム KOKOBO 3日備蓄 A4・9年保存
10. シェアする防災 Basic10人分 JOINTEX取扱/ファシル 共用備蓄 10人分を一括
※掲載価格・仕様はメーカー・販促資料掲載時点の参考内容です。実際のお見積り時には最新の仕様をご確認ください。

各商品の特徴と置き場所別メリット解説

1.クラウン 防災備蓄セット1Day

1.クラウン 防災備蓄セット1Day

まず分かりやすい法人向け商品が、クラウンの「防災備蓄セット1Day」です。A4サイズ系の箱に、保存水500ml×2、非常食2食、クッキー、非常用簡易トイレ5回分、ティッシュ、ウェットティッシュ、アルミブランケットをまとめています。箱は約W81×D219×H309mmで、事務机の引き出しや書棚に置くことを明確に意識した商品です。

ポイント:リュックを大量に並べるのではなく、「従業員ごとにA4箱を1つ」という運用がしやすいこと。50人、100人単位の法人備蓄では、こうした形状の統一も意外に重要です。
2.河本総合防災 1Day+ライフカプセルⅢ

2.河本総合防災 1Day+ライフカプセルⅢ

河本総合防災のライフカプセルシリーズも、法人の個人備蓄を考えた商品です。カタログでは引き出しへの収納例も示されており、「1人分を省スペースで持つ」という思想がはっきりしています。クラウンと比較したときに面白いのは、同じ1Dayでも中身もパッケージも違うことです。

ポイント:法人で大量導入する際には、「保管スペース・内容物・保存期間・予算」を並べて比較したいところです。
3.キングジム KOKOBO 災害備蓄セット9年保存 1日分 BCS-400

3.キングジム KOKOBO 災害備蓄セット9年保存 1日分 BCS-400

キングジムのKOKOBOは、オフィスでの保管性を非常に強く意識したシリーズです。BCS-400はA4ファイルサイズ(約W68×D222×H313mm)で、保存水500ml×2、クッキー3袋、簡易トイレ5回分、ポケットティッシュというシンプルな1日分構成。さらに食品等の賞味期限が9年なのが大きな特徴です。

法人視点:防災セットは購入価格だけでなく、「何年後にまた入れ替えるのか」もコストです。5年保存と9年保存では長期運用した際の管理回数が変わるため、50人・100人と人数が増えるほど効いてきます。
4.椅子掛け用防災セット izacoco ライトβ

4.椅子掛け用防災セット izacoco ライトβ

今回の10商品の中で、置き方が最も特徴的なのがizacocoです。名前の通り、椅子に掛けて備蓄できます。メーカー資料では会議室、待合室、デスク周り、フリーアドレスオフィスなどでの使用を想定。1日分の食料、防寒具、水、ヘルメットなどを備えた1日社内待機型として案内されています。

ポイント:防災倉庫へ取りに行くのではなく、「いつも座っている場所に備蓄する」という発想。固定席が少ないオフィスや会議室では非常に強力な候補になります。
5.MOSHISONA A4ボックス非常用持出袋20点セット

5.MOSHISONA A4ボックス非常用持出袋20点セット

A4スリム箱の中に非常用持出袋と防災用品をまとめておき、災害時には袋ごと持ち出せます。20点タイプには、非常用持出袋、冷熱遮断アルミシート、マスク、簡易トイレ、携帯用ミニトイレ、防災ガイド、ソーラー・ダイナモLEDライト、ウェットティッシュ、衛生用品などが含まれています(参考上代:税別5,000円、重量約800g)。

ポイント:平時は箱として管理し、災害時は持出袋として使う。「保管」と「持出し」の二段階になっているのが箱だけのセットとの違いです。

自社の置き場所に合わせた最適な防災セットを選定しませんか?

「デスク下・ロッカーなどの保管スペースに収まるか相談したい」「複数メーカーのサンプルや見積書がほしい」など、伊藤サプライがご予算と配備環境に合わせてご提案します。

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6.アイリスオーヤマ 防災リュックセット33点 BRS-33

6.アイリスオーヤマ 防災リュックセット33点 BRS-33

「発災後に持って移動する」ことを重視するならリュック型です。アイリスオーヤマのBRS-33は1人向けの防災リュックで、商品重量は約2kg、サイズは約W32×D16×H43cm。アイリスには1人用31点や食品付き40点・43点など複数の法人向けセットがありますが、移動用リュック型の代表として扱いやすい商品です。

比較軸:箱型=「デスクで保管・管理しやすい」 / リュック型=「災害時に移動しやすい」
7.アーテック 初動対応防災セット22点

7.アーテック 初動対応防災セット22点

内容は、7年保存水500ml、ポケット携帯トイレ、2WAY LEDライト、防寒シート、マスク、軍手、ホイッスル、カンパン保存缶など(参考上代5,500円、重量約950g)。価格を抑えながら初動用品を一通り揃えたい場合に適したベーシックモデルです。

8.河本総合防災 3DaysライフカプセルⅢ

8.河本総合防災 3DaysライフカプセルⅢ

ここからは3日対応型です。河本総合防災の3DaysライフカプセルⅢは、1Dayタイプをさらに拡張し、会社での3日間の備蓄を意識した商品です(カタログ価格:7,480円)。都心部の大規模災害では全員の一斉帰宅は難しく会社待機が基本となるため、BCP方針に合わせて検討します。

9.キングジム KOKOBO 災害備蓄セット9年保存 3日分 BCS-500

9.キングジム KOKOBO 災害備蓄セット9年保存 3日分 BCS-500

BCS-400の3日版です。A4ファイルサイズ(約W121×D222×H313mm)を維持しながら、保存水500ml×3、クッキー9袋、簡易トイレ9回分、ポケットティッシュ3個を収納。賞味期限は9年です。

ポイント:「書棚に並べられる・数を数えやすい・入れ替え時期を揃えやすい」という特徴は、会社で100人分を管理する立場から考えるとかなり重要です。
10.JOINTEX取扱「シェアする防災 Basic10人分」

10.JOINTEX取扱「シェアする防災 Basic10人分」

最後はあえて1人用ではありません。JOINTEXで扱われているファシルの「シェアする防災」は、複数人分の防災用品をまとめて備える共用型商品です。「全員に1個ずつ配る」とは逆の発想で、10人程度の部署、小規模オフィス、店舗、営業所、共用スペースならこうした部署単位の備蓄も有力候補になります。

比較して分かったこと|「30点」と「31点」の差より重要な軸

今回メーカーを広げて比較すると、改めて分かることがあります。防災セットは、「何点入っているか」だけではほとんど比較できません。法人で見るなら、少なくとも次の7項目で比べた方がいいです。

比較項目 確認すること
保管性 デスク・棚・椅子・ロッカーに置けるか
持出性 災害時に持って移動できるか
個人セットに含めるか
食料 1日か3日か
トイレ 何回分入っているか
防寒・安全 シート、寝具、ヘルメット等
更新管理 保存年数、期限管理のしやすさ

すべてを個人セットに入れる必要はない(個人備蓄と共有備蓄)

例えば従業員100人の会社で、全員に「水9L、食料9食、トイレ15回分、毛布、電源、ヘルメット」を1セットにまとめると、かなり巨大な荷物になります。そこで現実的なのが以下の切り分けです。

  • 個人用(デスク周辺): ライト、簡易トイレ、防寒用品、最低限の食料など
  • 共通備蓄(倉庫・フロア): 追加の水、非常食、大量の非常用トイレ、毛布、ポータブル電源など

個人備蓄と共通備蓄の最適な「分け方」をご提案します

「自社の備蓄計画が今のままで十分か分からない」「追加で購入すべき品目を整理したい」など、導入前のご相談から承っております。

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「1Day」と「3Days」はどちらが正解?

どちらか一方が正解というわけではありません。例えば、「個人セットは1Day + 水・非常食は部署ごとの共通備蓄」でも構いません。逆に、防災倉庫まで取りに行けない可能性を考え、「各デスクに3日分」という考え方もあります。

重要なのは、「セットだけを選ぶのではなく、会社全体の備蓄方法の中で位置づけること」です。

番外編|「社員自身に選んでもらう」という方法もある

JOINTEXの「マイ防災セット」も面白い商品です。企業側が一律に決めたセットを配るのではなく、ギフトカードを配り、従業員自身がWeb上から必要な防災用品を選びます(3,000、5,000、10,000ポイント等)。

「すでにライトを持っている人」「家族用の非常食を増やしたい人」「トイレを増やしたい人」など、必要な備えは人によって異なります。「全員同じセット」という方法以外にも、こうした備え方があります。

まとめ|法人向け防災セットは「商品選び」の前に「置き方」を決める

今回10商品を比較しましたが、法人向け防災セットには「A4箱」「リュック」「椅子掛け」「3日分」「10人分共用型」など様々な違いがあります。だからこそ、まず「どこに、誰の分を、どう置くのか」を決めてから商品を選ぶ方が失敗しません。

1個なら通販で選べます。50個、100個となれば、それは「買い物」ではなく「調達」です。すでに水や非常食を備蓄している会社なら、すべて買い直す必要もありません。

防災備蓄のご相談・お見積り

伊藤サプライでは、クラウン、河本総合防災、キングジム、アイリスオーヤマなど、メーカーをまたいで防災用品を比較し、見積・仕様書作成から調達までサポートいたします。
「今ある備蓄を確認したい」「50人分の見積がほしい」「個人備蓄と共通備蓄の分け方を相談したい」など、商品が決まっていない段階からお気軽にご相談ください。

※掲載価格・仕様はメーカー・販促資料掲載時点の参考内容です。実際のお見積り時には最新の仕様をご確認ください。

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