企業や学校、官公庁で防災備蓄を見直すとき、水・食料・簡易トイレと並んで検討したいのが防災用ヘルメットです。
ところが、実際に選ぼうとすると意外と迷います。
「防災用と書いてあればどれでもいいのか」
「折りたたみ式でも安全性は大丈夫なのか」
「社員数と同じ数を買えばいいのか」
「買った後はどこに置けばいいのか」
そこで伊藤サプライでは、防災用ヘルメットについて3回に分けて考えてきました。今回の記事では、その内容をまとめて振り返ります。

第1回|まず「防災用」という言葉だけで選ばない
第1回で整理したのは、防災用ヘルメットの基本的な選び方です。一般に「防災用ヘルメット」と呼ばれていますが、「防災用」という一つの安全規格があるわけではありません。確認したいのは、主に次のような項目です。
| 確認項目 | 主なポイント |
|---|---|
| 国家検定 | 飛来・落下物用/墜落時保護用 |
| サイズ | 頭囲の調整範囲 |
| 装着性 | あごひも、フィット感 |
| 収納性 | 通常型、折りたたみ式、箱型 |
| 展開性 | 非常時にすぐ使えるか |
| 重量 | 長時間着用時の負担 |
| 管理 | 購入時期、交換目安 |
企業備蓄では、安全性能だけでなく、「普段どこに置いておけるか」まで考えることが重要です。100人分、200人分となれば、通常型ヘルメットと薄型の折りたたみ式では、必要な保管スペースが大きく変わります。
第2回|主要製品を比べると「性格の違い」が見えてくる
第2回では、具体的な製品を比較しました。取り上げたのは、ミドリ安全「フラットメット3」、加賀産業「Osamet」、DICプラスチック「IZANO2」、キングジム「災害ヘルメットセット」などです。
同じ折りたたみ・防災向け製品でも、特徴はかなり違います。
| 製品 | 安全性能・特徴 | 保管の考え方 |
|---|---|---|
| フラットメット3 | 飛来・落下物+墜落時保護 | A4箱型。書棚・引き出しに配置しやすい |
| Osamet | 飛来・落下物用 | 薄型A4収納。省スペース性が高い |
| IZANO2 | 飛来・落下物+墜落時保護 | 折りたたみ式・収納袋付き |
| 災害ヘルメットセット | 飛来・落下物用 | 軍手・マスク等もまとめたセット型 |
つまり、「どれが一番いいか」ではなく、「どう備蓄したいか」で選ぶ製品が変わるということです。
例えば、安全性能とオフィス収納を両立したい。個人の机の近くに置きたい。持ち出しを重視したい。ヘルメット以外もまとめて一式で備えたい。それぞれ答えが変わります。

第3回|買った後の「置き方・管理」まで考える
そして第3回で考えたのが、購入後の運用です。現在、伊藤サプライでは複数の従業員が災害備蓄管理士の資格取得に向けて学んでいます。その中で改めて感じるのが、備蓄は「人数分買えば終わり」ではないということです。
同じ会社でも、災害対策本部、一般従業員、徒歩帰宅者、来訪者、復旧担当者では、発災後の行動が異なります。さらに、倉庫に100個あることと、必要な人の近くに100個あることは同じではありません。
例えば、各自の引き出し。部署ごとのキャビネット。各フロア。災害対策本部。などへ分散配置する考え方もあります。そこで重要になるのが、次の4つです。
| 管理項目 | 確認すること |
|---|---|
| 誰のためか | 従業員・来訪者・対策要員など |
| どこにあるか | フロア・部署・個人配置 |
| 何個あるか | 在籍人数や人員変更への対応 |
| 使えるか | 状態、交換時期、展開方法 |
そして防災訓練では、一度実際に箱から出して、展開し、サイズを合わせ、あごひもまで締めてみる。この一手間で、「使い方が分からない」「サイズが合わない」「置き場所を知らなかった」といった問題を事前に見つけることができます。
3回をまとめると、「何を買うか」だけでは決まらない
今回の3回を一つにまとめると、防災用ヘルメットの導入は次の順番で考えると分かりやすいと思います。
① 何から守るのか
国家検定や安全性能を確認する。
② どの商品が合うのか
収納性、展開方法、重量、価格などを比較する。
③ 誰が使うのか
従業員、対策本部、来訪者など、必要な対象を整理する。
④ どこに置くのか
防災倉庫、各フロア、書棚、デスクなどを考える。
⑤ どう管理するのか
数量、購入時期、交換時期、訓練まで決める。
要するに、「ヘルメットを選ぶ」ではなく、「発災時に使える状態をつくる」ところまでが企業の防災備蓄です。

東京・神奈川で防災備蓄を見直す企業・学校・官公庁の皆さまへ
防災備蓄を担当することになっても、「何から見直せばいいか分からない」というケースは珍しくありません。
ヘルメットだけでなく、水。非常食。簡易トイレ。毛布。衛生用品。救急用品。こうした品目をすべて確認しようとすると、担当者の負担も大きくなります。
伊藤サプライでは、東京・神奈川を中心に企業、学校、官公庁のお客様へ、防災備蓄品の比較・見積から納品まで対応しています。特定の商品が決まっていなくても構いません。
「今ある備蓄を見直したい」「100人分だと何が必要?」「各フロアへ分散したい」「今期中に見積を取りたい」といったところから、一緒に整理します。
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伊藤サプライは、そんな防災調達のパートナーを目指しています。
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