女性・子ども・赤ちゃん向け防災セット6選+ペット用2選

学校・企業で考える「全員同じ」で大丈夫?
属性別セットの選び方と組み合わせ

法人・学校向け 設備選定・比較ガイド

女性・子ども・赤ちゃん向け防災セット6選+ペット用2選

〜 学校・幼稚園・保育園・企業で考える、「全員同じ」で本当に大丈夫? 〜

防災セットを人数分そろえる。会社や学校で防災備蓄を考えると、まずはここから始まります。前回は、法人で従業員1人ずつに備える防災セットを中心に「どのくらいの中身が必要なのか」を見てきました。

ただ、人数分をそろえたところで、もう一つ疑問が出てきます。全員に同じ防災セットを用意すれば、それで十分なのでしょうか。

女性であれば、生理用品や衛生用品。
小学生や園児であれば、子ども自身が持てる重さ。
赤ちゃんであれば、ミルクや哺乳用品、おしりふき。
必要になるものは、利用する人によってかなり違います。

そこで今回は、一般的な防災セットとは少し違う、女性用・子ども用・赤ちゃん用の専用防災セット6商品を比較します。最後に、おまけとしてペット用防災セットも2商品紹介します。

「誰が使うのか」で構成を見直す

以前の記事「防災セットはいくら?価格帯別の内容と失敗しない選び方」では、防災セット全般の価格帯や選び方を整理しました。今回はそこからもう一歩進んで、「誰が使うのか」に注目します。専用セットが一般セットとどう違うのか、実務的な管理目線で見ていきます。

1.まず8商品を比較(専用セットの考え方はかなり違う)

見比べると「専用防災セット」といっても、その考え方はかなり違います。一般用セットに追加するタイプもあれば、そのまま持ち出せるリュック型もあります。

対象 商品 特徴
女性 1. アーテック 女性用防災セット12点 女性用品をコンパクトに追加(数千円台)
女性 2. ゼニス 女性用防災セット JBS-120N 一般防災品+女性用品をリュックに(1万円台)
子ども 3. アーテック 子ども用防災セット 約700gの小型リュック・すごろく入り(数千円台)
子ども 4. ゼニス 子供用防災セット CBS-60N 反射用品・IDカード・遊び用品も充実(数千円台)
赤ちゃん 5. LA・PITA SHELTERベビー 母子で避難するための充実型リュック(1万円台)
赤ちゃん 6. LA・PITA BABYBOX 赤ちゃん用品を箱型で備蓄・追加用(数千円台)
ペット 7. アイリスオーヤマ ペット用防災セット 犬・猫別の15点セット(数千円台)
ペット 8. 本田洋行 なでなで防災セット 水・トイレ・衛生用品までセット(1万円前後)

① 女性向け(一般セットの代わりではなく“追加”で考える)

女性向け防災セットを見ると、一般的な防災セットでは抜けやすい用品がよく分かります。代表的なのが、生理用品、衛生用品、ボディケア用品、目隠しポンチョ、防臭・着替え対策などです。

1.アーテック 女性用防災セット12点

1.アーテック「女性用防災セット12点」

女性用品をコンパクトに追加する(約140g)

生理用品、コットン、クレンジング、ヘアブラシ等を中身が見えない巾着にまとめています。「女性だけ別の防災リュックを持たせる」のではなく、「一般の1人用セット+女性用衛生セット」として追加配備する運用に向いています。

2.ゼニス 女性用防災セット JBS-120N

2.ゼニス「女性用防災セット JBS-120N」

女性用品も含めて1つのリュックに完結

生理用品に加え、携帯トイレ、静音ブランケット、簡易ポンチョ、衣類収納袋、救急用品などを一つのリュックにまとめています。「追加用品」としてではなく、最初から女性向け1セットとして配備したい場合の候補です。

会社では女性用セットを何個用意する?女性社員30人なら、女性用セットを30個用意するのか、それとも女性用品だけを「共通備蓄」するのか。生理用品などは、個人セットだけでなくトイレや備蓄庫にも一定量を置いておく方が、実際の運用には合う場合があります。

② 子ども向け(学校・幼稚園なら点数より「重さ」)

大人向けの防災セットをそのまま小さくすればいいわけではありません。一番重要なのは「その子自身が持てるか」です。

3.アーテック 子ども用防災セット

3.アーテック「子ども用防災セット」

子どもの不安を和らげる遊び用品入り

携帯トイレ、ホイッスル等に加え「すごろく」が入っているのが特徴。避難が長時間になれば、子どもの不安やストレスへの対応も必要です。重量約700gと子どもが背負いやすいミニサイズ設計です。

4.ゼニス 子供用防災セット CBS-60N

4.ゼニス「子供用防災セット CBS-60N」

避難時の識別や安全確認を意識

ホイッスル、反射リストバンド、反射シール、IDカードなどが含まれ、同じく約700g。「持ち出す」だけでなく、集団避難時の安全確認を意識した用品が目立ちます。バッグへの名入れにも対応。

学校では「児童が持つもの」と「学校で持つもの」を分ける小学生一人ひとりのリュックに水・食料・トイレ・毛布まで全部入れれば重量オーバーです。
【子どもが持つもの】 ライト、ホイッスル、防寒・雨具、マスク
【学校が共有備蓄するもの】 水、非常食、非常用トイレ、毛布、救急用品
このように「子ども用セットは学校備蓄全体の一部」として考える方が現実的です。

③ 赤ちゃん向け(何が入っているか以上に「更新」が重要)

大人向けの用品にはない、哺乳用品、おしりふき、離乳食、防臭用品などが必要です。

5.LA・PITA SHELTERベビー

5.LA・PITA「SHELTERベビー」

母子で避難するための充実型リュック

30Lリュックに一般防災用品と赤ちゃん用品(使い切り哺乳ボトル、防臭袋、湯沸かし用品等)をまとめた本格的な持出し型。赤ちゃんだけでなく、保護者と一緒に避難するためのセットという位置づけです。

6.LA・PITA BABYBOX

6.LA・PITA「BABYBOX」

赤ちゃん用品を箱型で備蓄に追加する

こちらはリュックではなく箱型の備蓄セットです。「必要な赤ちゃん用品を既存の備蓄に追加する」という使い方に向いています。同じメーカーでも役割がはっきり違います。

赤ちゃん用は「5年保存」で考えない非常食は5年・7年保存が基準ですが、赤ちゃん用は「赤ちゃん自身が成長する」という大きな問題があります。おむつのサイズや離乳食などは数か月単位で変わるため、防災セットの保存期限より先に、中身がその子に合わなくなることに注意が必要です。保育園などでは「人数×年齢構成(0歳、1歳、2歳)」でローリングストックを見直す必要があります。

④ おまけ:ペット向け(人間以上に「いつもの物」が重要)

最後は少し対象が変わりますが、ペット同行避難を考える家庭向け市販セットも増えています。

7.アイリスオーヤマ ペット用防災セット

7.アイリスオーヤマ「ペット用防災セット」

犬・猫別の15点セット

折りたたみトイレ、防臭袋、食器などをまとめたセット。フード、水、キャリーなどは普段使っている「いつもの物」を別途用意する前提の構成です。

8.本田洋行 なでなで防災セット

8.本田洋行「なでなで防災セット」

水・トイレ・衛生用品までセット

こちらは7年保存水、洗濯ネット、ウェット手袋などを一緒にまとめた構成が特徴です。

まとめ:「専用セット」は、全員別々に買うためのものではない

ここまで見ると、女性には女性用、子どもには子ども用と「全員に専用品を買えばよい」ように見えますが、会社や学校の実運用では必ずしもそうではありません。

水・食料・トイレ・ライト・防寒用品などの基本装備は「共通備蓄(全員に必要なもの)」として確保し、そこに女性用品、子ども用品、赤ちゃん用品などを「個人・属性別備蓄」として追加する。この方が管理しやすく、予算の無駄も防げます。

学校・幼稚園・保育園では「全員同じ」が特に難しい

  • 企業なら成人を中心にある程度同じセットを配れますが、教育施設では「小学生」「幼稚園児」「乳幼児」「教職員」と利用者が大きく異なります。
  • だからこそ、「何人いるか」だけではなく「誰がいるか」まで見ることが重要です。

大切なのは、どの商品が一番優れているかではありません。会社、学校、幼稚園、保育園など、それぞれの利用者と備蓄場所に合わせて「一般セット+専用品+共通備蓄」を組み合わせることです。

伊藤サプライでは「商品」ではなく「構成」を整理します

伊藤サプライでは、企業・学校・大学・公共施設向けに防災用品の選定や一括調達に対応しています。「防災セットを100個ください」という段階だけでなく、

女性用品は別に何個必要か。小学生が自分で持つセットはどこまで軽くするか。保育園では年齢別に何を追加するか。共通備蓄と個人備蓄をどう分けるか。といったところから整理できます。

防災用品は、全員に同じものを配れば完成するとは限りません。「今ある備蓄に何を追加すればいい?」という段階からご相談ください。

防災備蓄のご相談・お見積り

「自社の年齢構成や男女比に合わせた最適な組み合わせを知りたい」「根拠のある仕様書を策定してほしい」など、今年度中の一括更新・調達をスムーズに進めるための事前準備を、専門スタッフがサポートいたします。

※掲載商品の仕様・内容・価格帯は、メーカー資料・公式情報確認時点のものです。実際のお見積り時には最新の仕様・価格・在庫をご確認ください。

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